令和7年8月23日

お客様、ありがとうございます。

明治二十三年、和歌山県沖で難破したトルコ軍艦の話。その時、近くの大島村民が流れ着いた六十九人の乗組員を発見。村民は自らの貧しい生活も顧みず、大切な食べ物まで提供して親身にお世話しました。この話を耳にされた明治天皇は、間髪を入れずに医師団を派遣、遭難者に手厚い看護を施し、二隻の軍艦でトルコまで護送したのです。

この話の後日談。昭和六十年イランとイラクが戦争していた時のこと。イラクは、「これから四十八時間以降、イラン上空を飛ぶ飛行機はすべて撃ち落とす」と宣言しました。世界各国は素早く対応し、自国民の引き上げを早々に完了しましたが、日本だけ対応が遅れ、二百十五人がとり残されてしまったのです。その時、即座に飛行機を派遣し、残された日本人を救い出してくれたのがトルコでした。それは九十五年前の大島村民の行為に対する恩返しだったのです。以来トルコと日本は友好関係を深めながら今日に至っています。

見返りを求めない行為が、善の循環をもたらしたエピソードです。 イエローハット創業者鍵山秀三郎

世界が善の循環を心がけるなら、戦争などなくて、平和で豊かな地球になれるのにと思います。

本日のご来店心よりお待ちいたしております。

合掌

令和七年八月二十三日

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