令和7年8月16日
お客様、ありがとうございます。
お釈迦様の弟子に、阿南尊者という方がいました。二十五年間、一日たりともお釈迦様の側を離れなかった、という人です。
お釈迦様がお亡くなりになるとき「お釈迦様が亡くなったら、私は何を頼りに生きていけばいいのですか」と阿南尊者はお釈迦様にすがりました。
お釈迦様は、「自灯明、法灯明」。自らを灯火とし、教えを灯火として生きよ…と。さらに、
「己こそ己の寄る辺、
己を措きて、誰に寄る辺ぞ、
よく整えし己にこそ、
まこと得がたき寄る辺をぞ得ん」と応じられた。
よく整えられた自己こそ、決して無くなることのない得がたきより所である。他をより所としてはならない、と。
人は孤独を恐れます。けれど、常に自分と共にあるのは、唯一、自分自身です。
命尽きるまで、決して離れることはありません。これほど頼れる相手は他に居ないはずなのに、人はそれに気づいていない。 龍門寺住職 河野太道
一人の時間を持ち静かな場所で、じっくり自分と向き合うことも大切なことです。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
合掌
令和七年八月十六日