令和7年6月14日
お客様、ありがとうございます。
娘直子:お母さんが「迷惑かけるけん死にたい!」とわめき続けた時は、お父さんもたまりかねて「そんなに死にたいなら死ね!」って怒鳴ってたじゃない。
父良則:介護の人らも皆良うしてくれるのに、何で感謝の心が持てんのか、思うて怒ったんじゃ。昔は二言目には感謝の言葉が出る謙虚な女じゃったけんのう。
娘:お父さんに「死ね」と言われてお母さんが自暴自棄にならないかヒヤヒヤしたげど「悪かったねえ」とシュンとしてお父さんのご機嫌取り始めたもんね。背中掻いてあげたりして。認知症の人に怒鳴るのは絶対NGだと思っていたけど。
父:まあ「死ぬ」「死ぬ」言うて大騒ぎするヤツにほんまに死ぬヤツはおらんけんの(笑)
娘:お父さんとお母さんは昔から仲が良かったよね。
父:わしがおっ母の言うことを「ハイ、ハイ」と良う聞きよったけんの(笑)。
父:いやあ、おっ母は、わしには過ぎた女房じゃと思うとるよ。わしはほんまに信用しとったんじゃ(泣き出す)。いや、これは涙じゃないんよ。年を取って涙腺が詰まるけん何もせんのに涙が出るんじゃ。
「あの世でも仲良う暮らそうや」 信友直子著から
直子の父良則(一〇四歳)が、認知症の母文子を七年介護
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
合掌
令和七年六月十四日