令和7年5月3日

お客様、ありがとうございます。

「一物全体食」と言う考え方があります。

ウチの実家は百姓だったので、出来た野菜はものすごく大切にしていました。大根や人参の皮は勿論、剥いたことはなかったし、ゴボウはタワシで洗って泥を落とすだけ。つまり全体を丸ごと食べるのです。食べ物の命をひとつもムダにせず、余すところなく有難く頂くのが当たり前でした。

ここの料理教室でも、野菜の皮は剥かない、あくも取らないへたや芯やひげ根も工夫してすべて使っています。人参もゴボウも皮の部分に一番栄養があるのです。ジャガイモだけはソラニンがあるので例外ですが、他の野菜は丸ごといただきます。今まで捨てていた大根や葱などのへたをざるに集めてもらって、いっぱいになると細かく刻んだその野菜に小麦粉と卵を混ぜてお好み焼きを作ったりします。魚でも頭から尻尾まで片手に乗る位の魚が全部食べられるので良いでしょう。

              「病気になっても病人にならない生き方」米澤佐枝子著

「一物全体食(ホールフード)」は、栄養素を余すことなく摂取でき、捨てることが多い部分は実は栄養満点。とうもろこしやキャベツの芯はうまみや甘み成分なので出汁を取ってもおいしい。

本日のご来店心よりお待ちいたしております。

                                   合掌

令和七年五月三日

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