令和7年10月18日
お客様、ありがとうございます。
「みんなを好きに」 金子みすゞ
私は好きになりたいな、
何でもかんでもみいんな。
葱も、トマトも、おさかなも、
残らず好きになりたいな。
うちのおかずは、みいんな、
母さまがおつくりになったもの。
私は好きになりたいな、
誰でもかれでもみいんな。
お医者さんでも、烏でも、
残らず好きになりたいな。
世界のものはみイんな、
神さまがお作りになったもの。
「梨の芯」
梨の芯はすてるもの、だから芯まで食べる子、けちんぼよ。/梨の芯はすてるもの、だけどそこらへほうる子、ずるい子よ。
梨の芯はすてるもの、だから芥箱へ入れる子お悧巧よ。/そこらへすてた梨の芯、蟻がやんやらひいてゆく。/「ずるい子ちゃん、ありがとよ」
芥箱いれた梨の芯、芥取爺さん、取りに来て、だまってごろごろひいてゆく。
金子みすゞ百年展示会、内藤記念館で開催中
合掌
令和七年十月十八日


