令和6年10月12日

お客様、ありがとうございます。
三人目の子がお腹にいた、二年前の夏。買物に出かける途中、あまりの暑さに眩暈がして目の前が真っ白になり、気を失ってしまったのです。目を覚ますと、そこは病院、私の手を握る小学生の高学年くらいの見知らぬ女の子。私が倒れたとき救急車を呼び、ずっと私の手を握ってくれていたのです。
「おばちゃん元気になって良かった!元気な赤ちゃん産んでね」と。「本当にありがとう」。涙が止まりませんでした。お腹にいた子も今では二歳、あの時の女の子のような優しい子に育ってほしいと願っています。  横須賀市 山田恵美子 
その男の子が、おばあさんの孫かどう分かりません。車で信号待ちしている時でした。北海道の道は広く、ゆっくりとした足どりのおばあさんが半分くらい道を渡ったとき、もう信号が赤に変わりました。流石に慌てるおばあさん。その時後ろから来た小学四年くらいの男の子が、おばあさんの横にぴたっとくっついて、片手を上げこちらに会釈をしたのです。
渡り終えると、野球帽をとって、ペコンと私たちにお辞儀をしました。「いい子ね」と思わず呟く私の瞼が熱くなりました。  札幌市 神田和子
「涙が出るほどいい話」から二題。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。

合掌

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