令和6年1月27日

お客様、ありがとうございます。

自分の仕事を有難い、もったいないと思わないかん。自分の仕事に対して頭を下げるぐらいでないといかんな。仕事を粗末にし、軽蔑していたら仕事の行儀が悪くなる。仕事を始める前に、まず頭を下げて敬虔な気持ちになって仕事をする人は行儀がよくなる。お経を書く。今日、写経が盛んになって結構だが、一字につき三回礼拝をする、それを一字三礼という。それ位、仕事に敬意を表する。大工さんの道具は、勝手の知らん人には触れさせない。それほど道具を大切にしている。お百姓さんも泥だらけになった道具は洗って吊るしておく。

毎日使用する鍬でも毎日綺麗に洗ってしまっておく。これは、職業に敬意を表している姿なやの。ですから、職業を粗末に考えたらいかん。

仕事は、生命の源であると同時に一生の身の保護になる。命もそれと一緒や。(中略)

人間の値打ちは大勢の人間を喜ばすことにある。仏教の教えでは、一切衆生といいますから、すべてのものを喜ばすということです。

                「人間はねえ」 元清水寺貫主 大西良慶著

大谷選手やイチロー選手は行儀よい。一流です。

本日のご来店心よりお待ち致しております。

                  合掌

 令和六年一月二十七日

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