令和5年3月18日
お客様、ありがとうございます。
われわれは、すでに子どもの頃に、両親や教師から「欲張るな」、「騙してはいけない」、「嘘を言うな」、「正直であれ」というような、最も基本的な規範を教えられています。 そのなかに、「人間としての正しい生き方」はすでに示されています。まずは、そのような単純な教えの意味を改めて考え直し、それを徹底して守り通すことが大切です。
最近発覚した企業不祥事や、政治家の倫理問題は、氷山の一角に過ぎず、日本の社会にはまだまだ多くの不正が隠されていると思うのです。
そうであれば、私はリーダーを筆頭にわれわれ日本人のすべてが、先に述べたように、心の手入れを怠らず、プリミティブ(素朴)な教えを頑なに守り通そうとする、生真面目な社会をつくることが、一見迂遠(回り道)に思えるものの、日本を再生するために最善の策であろうと思います。
日本は現在、社会的に危機的な状況にありますが、私は日本人が本来持っている、このような高い倫理感や勤勉性を取り戻すことにより、必ずや復活できると信じています。
故・稲森和夫氏
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