令和3年1月17日
お客様、ありがとうございます。
「露」金子みすゞ
誰にもいわずにおきましょう。
朝のお庭のすみっこで、花がほろりと泣いたこと。
もしも噂がひろがって蜂のお耳へはいったら、
わるいことでもしたように、 蜜をかえしにいくでしょう。
お庭の隅っこに咲いている花から、キラキラと光って露がひとつこぼれました。お花が泣いたとみすゞさんは思ったのです。もしも誰かが噂にしたら、ハチさんが、ごめんねと言って蜜をかえしに行くわと心配したのです。みすゞさんの詩には、優しさがいっぱいです。
心の絆が薄くなりがちな世の中です。このみすゞさんの優しさを、今こそみんなで取り戻したいものです。
本日のご来店心よりお待ち致しております。