令和3年1月10日

お客様、ありがとうございます。 

二度とない人生だから 

一匹のこおろぎでも 

ふみころさないように 

こころしてゆこう 

どんなにかよろこぶことだろう 

ある人は「コオロギは野菜の根をちぎってしまうから、農薬をまいて殺してしまう」と言いました。でも私は、そこまでしなくてもと思います。野菜を少し食べたからと言って、農薬を撒くというのは行き過ぎです。コオロギも生きているのですから、野菜を食べることもあるでしょう。それもわずかな量です。 

 生きとし生けるもの、みな、必死で生きています。土の中にいるミミズも生命を持って生きています。ミミズは土を食べて栄養価のある土を排出します。ミミズがいなくなったら地球の土は死んでしまうと言われるほどです。ミミズがいないような畑では美味しい野菜は育ちません。本当の野菜の味はミミズがいる土だからこそ引き出されるのです。コオロギでもミミズでも生きとし生けるものすべてに慈悲の心で救いの手をさしのべるそれが、衆生無辺誓願度(仏教)の教えです。 

          生命の詩人 坂村真民著「願いに生きる」より 

 本日のご来店心よりお待ち致しております。 

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