令和1年8月4日
昭和二〇年五月、光山さんは少尉となって知覧に戻ってきました。富屋食堂を訪れた光山さんとの再会をトメは喜びましたが、その一方で光山さんが特攻隊員に選ばれたことをました。「俺特攻隊員なんだ。だからあんまり長くはいられないよ」。それから毎日のように富屋食堂を訪れました。出撃前夜、光山さんはトメにこう告げました。「俺、実は朝鮮人なんだ」光山さんの母親は戦時中に亡くなり父親から日本男児としてを遂げよと教育されたそうです。「おばちゃん、いよいよ明日出撃なんだ。長い間色々ありがとう。おばちゃんのようないい人は見たことがないよ。俺ここにいると朝鮮人ということを忘れそうになるんだ。実の親も及ばないほど親身になって世話をしてもらってありがとう」そして「おばちゃんお別れに俺の国の歌を聞いてほしい…」というと、帽子を深々とかぶり、アリランを歌い始めました。「アリラン、アリラン、アラリヨ、アリラン峠を越えていく…」涙声で一番しか歌えません。「おばちゃんありがとう、皆と一緒に出撃できてこんなに嬉しいことはないよ」と。享年二四歳でした。 知覧特攻の母鳥濱トメの言葉
世界の大統領や国家主席、首相、戦争は絶対反対です。
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