令和1年10月20日
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ある、そのでんでんは、なことにがつきました。「はまで、うっかりしていたけれど、のせなかののなかには、しみがいっぱいつまっているではないか。」このしみは、どうしたらいでしょう。でんでんむしは、おのでんでんむしのにやってきました。「はもう、生きていられません。」と、そのでんでんは、お友達にいいました。「何ですか。」と、お友達のでんでん虫は聞きました。「私は、というなでしょう。のせなかののには、しみがいっぱいつまっているのです。」と、はじめのでんでんがました。すると、おのでんでんはいました。「あなたばかりではありません。のせなかにも、しみはいっぱいです。」それじゃしかたないとおもって、はじめのでんでんは、のおのへいきました。(中略)こうして、おをじゅんじゅんにたずねていきましたが、どのも、ことをいうのでありました。でんでんはがつきました。「しみは、でもっているのだ。ばかりではないのだ。は、のしみを、こらえていかなきゃならない。」このでんでんは、もう、なげくのをやめたのであります。
美智子上皇后の愛した童話、新美南吉「でんでんむしのかなしみ」から
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