令和4年11月19日
お客様、ありがとうございます。
今、ほとんどの若者は「何のために働くのか」「人生いかに生くべきか」について真剣に考えたことがないと思います。戦前の日本の世界に誇るべき豊かな精神文化が荒廃し、今や家庭でも学校でも、人生の生きた問題を解決するための人間学を身につける機会がなくなりました。こうした状況に至ったことは、悲しむべきことであります。
こうした問題は人間というものの本質、それから生ずる根本義ということを問うているのでありこれらに対して明確な概念や信念を持つことは極めて大事であると言えましょう。
昔はこうしたことを学ぶことが、教養の根幹をなしていたのです。福沢諭吉の有名な「心訓七則」の一番最初の「世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つことです」と三番目の「世の中で一番さびしいことは仕事のないことです」とあります。まさに、我々が生きるということは、仕事を通してであります。従って我々はできるだけ若い時から確固とした仕事観を持つことが極めて重要なのです。
北尾吉孝著「何のために働くのか」より
二十三日は勤労感謝の日です。
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