令和5年3月25日

 

お客様、ありがとうございます。

按摩の仕事に情熱が持てないまま高校2年のある日のこと。近所のおばさんが「肩が辛い。あんた揉んでくれないか」と。20分ほど按摩を施して、しばらくすると再びやってきて、満面の笑みでこう言うのです。「あんたに揉んでもろうたら肩がぽかぽかして痛くなくなった。エプロンの紐も後ろ手で結べた。ありがとう。本当にいいことを学んどるな」余程嬉しかったのでしょう。

何度も御礼を言って「これはおばさんの気持ちや」と大きな西瓜をくれました。

高校生の自分がここまで人を喜ばせることができるとは。あれほどいやだった按摩という仕事に誇りを持てるようになったのは、それからです。私の変化に気づいた担任の先生が「そんなにやる気があるなら教員になる道もあるぞ」この言葉に奮起して東京教育大学へ進学、盲学校教師への道を歩みました。19歳、東京パラリンピックに卓球の岡山代表として出場。岡山駅を出発する時、おとなしい父が、電車のベルが鳴るや否や大声で「竹内昌彦、万歳」と3回叫んだのです。それは、全盲の子をここまで育てあげた父自身の勝利宣言でした。

元盲学校教師竹内昌彦氏の講演から

本日のご来店心よりお待ち致しております。

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