令和8年10月24日
お客様、ありがとうございます。
大阪船場のある問屋の玄関の大きな扁額に、平仮名で「みてござる」。応接間にも「みてござる」、お手洗いにも「みてござる」、仏間にも「みてござる」の額が飾ってあります。
その問屋の創業者は小さいときに父親を亡くされ、お母さんが「どうしてもおまえを養えないから」と言われて、十三歳で大阪に奉公に出されました。
その時に「貧乏でおまえに何もしてあげられんかった。これから辛いこともあろうが、ここに書いてある「みてござる」という言葉を母の言葉、仏さまの言葉と思って、歯を食いしばってでも頑張るんだよ」と励ましたのです。
それがその『みてござる』という言葉で、子孫に伝えるのがその問屋の家宝なのだそうです。
他人が観てござる。
恋人(妻や夫)が観てござる。
父と母が観てござる。子供が観てござる。
神も仏も観てござる。
弱い人間だからこそ、この誰かが観ている、観ていてくれているという思いが大切だと思います。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
合掌
令和八年十月二十四日


