令和6年11月30日

お客様、ありがとうございます。

小鮒ちふみさんが、患ったのは手術可能な状態で発見されたとしても、五年生存率が十から二十%と言われる「スキルス胃がん」でした。

術後「すべてを受け入れて、生きる責任を自分で負って、大好きな栗おこわを食べるぞ!」と。

ガンをきっかけに「生きよう」と決心。自宅で療養中に、東洋医学に携わっていた父親の蔵書「医食同源」と出会います。そこには「薬食同源」とあり、それを養生の柱にして少しずつ食と生活を見直していきました。つまり、「毎日食べるものがいい薬になる」「旬野菜を季節に合わせて食べることで身体の土台が出来る」「土台が整っているから薬も効く」「一番いい医者は普段の食事や生活習慣を整える人」と言う考えです。

最初は胃のない自分が食べられる量も分からず、食べて吐くを繰り返したり、胃酸が出ないので菌にも弱く生牡蠣を食べて入院したりも、五年くらいかけて自分の食べ方を探っていきました。

病後、食と生活を整えて行く過程で、小鮒さんは妊娠と出産を経てさらに元気になっていきます。術後二〇年、薬膳の勉強をしながらご主人と有機農業をしています。  クレヨンハウス「いいね」七二号

本日のご来店心よりお待ちいたしております。

                                   合掌

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