令和2年12月13日
お客様、ありがとうございます。
「ピンチはチャンス」と言います。こういう苦難の中にあっては大きなプラスの目が必ずあるし、それが次の発展につながると私は思っています。
人間はこれまでに傲慢すぎたのだと思います。自分たちの力でもない間違った考えをするようになった。その結果人間が地球環境を侵す発生源になり、地球は病気になってしまった。異常な大きさの台風や四〇度を超える猛暑はその象徴ですよ。私達はここで傲慢さを捨てて「大自然に生かしていただいている」という感謝の気持ちを取り戻さなくてはいけません。見方を変えると、これからの時代は、困難になるほど助け合う、譲り合う、励まし合
うということが個人レベル、集団レベルで行われるようになると思うんです。そこに絆が生まれる。コロナに罹ったと言って人を誹謗中傷するようなことをやっているようではダメです。
今人類は、人類始まって以来の苦痛の中にいますが、皆が世の中のためにという使命感を持って生きようとする時、人類の新しい未来は拓かれ、そうなればコロナウイルスが脅威ではなくなる日が訪れると思います。
ノーベル生理学医学賞受賞 北里大学特別栄誉教授 大村智氏談
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