令和2年12月6日
お客様、ありがとうございます。
「化学肥料や農薬を使った野菜よりも、有機栽培の野菜の方がおいしい」その差は土づくり、そして肥料。
堆肥のチッソ分も化学肥料と同じアンモニア態チッソの形をしており、土中で硝酸化成菌という微生物に分解され、硝酸態チッソになります。植物は、チッソ分を硝酸態チッソとアミノ酸でしか吸収することができません。植物は硝酸態チッソを吸収した後、光合成により体内でアミド態チッソ→アミノ酸→たんぱく質と変化させていき、自分の体を作っています。硝酸態チッソよりも2段階後のアミノ酸を吸収すれば、あとはたんぱく質を作るだけ。
工程が少ないと体内の糖分を使用しないため、余分な糖分が作物の中に残ります。糖分が残れば糖度が上がり、おいしくなります。
だったら肥料分をアミノ酸で与えればいい。そこでチッソをアミノ酸の形にしておくためには、ボカシ肥料。堆肥や化学肥料ではできません。効率よく、アミノ酸を供給できる有機質肥料がボカシ肥なのです。アミノ酸の他、植物ホルモンなども含まれてい
ます。
ぼかし肥料でしか作れないアミノ酸、そして植物ホルモン。有機栽培には、安全・安心以外にこういったメリットがあるのです。
本物の食べ物クラブ 手島奈緒
今日は月一回の財光寺店での有機野菜市です。