令和2年8月16日
お客様、ありがとうございます。
「ばあやのお話」金子みすゞ
ばあやはあれきり話さない、あのお話し好きだのに。
「もうきいたよ」といったとき、ずいぶんさびしい顔してた。
ばあやの瞳には、草山の、野茨のはなが映ってた。
あのお話がなつかしい、もしも話してくれるなら、
五度も、十度も、おとなしく、だまって聞いていようもの。
みすゞさんばかりでなく、私たちもみんな、いなくなった人たちに、ああすればよかった、こうしてあげればよかったと思うことがいっぱいです。今はかなわない寂しさを思い出しながら、送り火焚いて、ご先祖様や亡くなられた方をお送りしましょう。
本日のご来店心よりお待ち致しております。